令和5年 第3回三鷹市議会定例会(2023年9月)にて一般質問を行いました

■一般質問全文(2023年9月)

一般質問とは、議員が市⻑などの執行機関に対し市の施策の状況や方針などについて質問したり、報告・説明を求めたりすることです。2023年9月に行った一般質問の全文(答弁、再質問含む)です。以下、長文ですが、よろしければお時間あるときにご確認いただけますと幸いです。

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議長より御指名をいただきましたので、 通告に従い一般質問 をさせていただきます。 三鷹の未来を担う子ども・子育て支援に関する質問をさせていただきます。
まず初めに、この春のこども家庭庁の発足や、令和6年度に予定されている児童福祉法等 の改正などを見越して、これまで本市が取り組んできた子育て支援の中でも特に子育て世 代包括支援センターの今後の在り方や、施策展開について伺います。

さて、 こども家庭庁の発足を通してこれまで各府省庁に分かれていた子ども政策や事務 業務を一本化する試みが行われました。また、来年度予定している児童福祉法の改正の概要は、子育て世帯に対する包括的な支援体制のさらなる強化、事業の充実です。

子育てへの包括的な支援体制は様々な要素から構成されており、地域で、社会で管轄所管の枠を超えて一体となって考えていくべき事項であると認識しております。
そのような社会のニーズに合わせ、本市も遅れることなく柔軟な対応が求められると考えます。本市ではほかの自治体に先駆けて2016年に「ゆりかご面接」がスタートし、続いて子育て支援事業「ウェルカムベビープロジェクト」が発足、 翌2017年には「子育て世代包括支援センター」機能が整備され、子育て支援事業相談機能が強化されてきました。

令和6年の法改正に伴い、今後さらなる子育て世帯に対する包括的な支援が求められるわけですが、本市としては既に機能として担っている部分も多く、現状の課題や方向性を踏まえ、今後どのような支援や事業体制を拡充すべきと考えるかお伺いいたします。

子育て世代包括支援センターの取組の成果や今後の施策展開について

(ア) 相談支援体制について
現在、本市の子育て世代包括支援センターには機能として3つの役割があります。総合保健センターによる妊娠・出産・子育ての相談窓口としての役割、子ども発達支援センターによる子どもの発達相談の役割、子ども家庭支援センターによる保護者・家族への支援相談、いずれも最初の総合相談窓口として広く対応していただいております。また子育て世代包括支援センターとしての関係機関がお互いの取組み、相談支援の考え方、役割等について相互理解を深め、連携した取組みを進めていると理解しております。

しかしながら、相談まではできても、その後 当事者にとって本当に適切な支援となって いるのでしょうか。 支援団体等の連携なども含め、本市の支援する側の体制は十分であると 考えるのか、次の見解を伺います。

質問1相談から適切な支援に円滑に結びつけるために、どのような体制拡充等が必要であるか、御所見を伺います。

質問2、総合保健センター・子ども家庭支援センター・子ども発達支援センターについて相談窓口を知らない、相談していいのか分からないなどの理由で困っている保護者への周知や声がけ等、何か工夫はされているのでしょうか。相談までにたどり着けない保護者に対しどのような対策を行っているか、御所見を伺います。

質問3、子ども発達支援センターにおいて、子育て支援プログラム子育て講座や、こいぬ・ こねこプログラムなどに取り組んでいますが、こうした育児支援事業の成果と今後の課題 について、御所見を伺います。

質問4、令和6年度に予定されている児童福祉法の改正により次の方向性が示されます。まず、児童発達支援センターが地域における障がい支援の中核的役割を担うこと、それから障がい種別に関わらず障がい児を支援できるように学童発達支援の類型 (福祉型、医療 型)の一元化を行うこと。これらを踏まえてどのような体制づくりが必要か、御所見を伺います。


(イ) 関係機関との連携について

地域や関係機関との連携について、 相互理解を深めることが包括的な支援への第一歩であ ると考えます。 実際に子どもたちや子育て家庭を支える幼稚園や保育園との連携について お伺いいたします。 

質問5、子ども発達支援センターの職員が、発達に課題のあるお子様への助言のために通園中の保育園や幼稚園を訪問する巡回発達相談が行われていますが、これまでの訪問実績及び効果について、どのように把握されているか伺います。また今後、支援を必要とする園児が増加する中で、その対応策について見解を伺います。

子育て支援情報の提供について

続きまして、子育て支援情報の提供について伺います。様々な支援の情報提供は、包括的な支援をする上で重要な役割を担うと考えます。

質問6、令和4年4月に開設したみたかきっずナビにより、 それまでの子育て支援サイトの情報の重複が改善されました。 また 申請書等ダウンロードやアプリを活用したプッシュ型の通知など現状に即した改善が多くなされています。 しかし、本市子育てのポータルサ イトを目指すという点では、情報の充実度、更新頻度、検索機能などについては十分とは思 えず必要な情報までたどり着けない、もっと三鷹市の子育て環境を知りたいという声を耳にしております。 みたかきっずナビの運営課題や今後の方向性について伺います。

質問7本市の子育て支援情報を提供するツールには、みたかきっずナビのほか、電子書 籍でもある三鷹市子育てガイドがあります。情報の見せ方がそれぞれ異なりますが、2つの情報ツールとしての目的・役割の違いと、今後はどのように情報を精査されるかなど方向 性について伺います。

保育園・幼稚園への運営支援体制について

次に、子どもの成長を支える保育園・幼稚園において、より質の高い保育環境を目指すため2 園への運営支援について質問をさせていただきます。
保育園・幼稚園に対しては、三鷹市独自でも様々な財政支援や運営支援を行っているかと思いますが、支援して安心するのではなく、支援の内容も常に状況に即してアップデートされているのか検証が必要であると思います。

(1) おむつごみ無料回収について

質問8、三鷹市では平成30年に保育料の改定に併せ、保育サービスの充実の一環として使用済みおむつの収集、処理について、認可保育園認定こども園、地域型保育施設等では公費負担で実施されるようになりました。平成30年以降、保育環境の変化や3歳でもおむつをしている子どもの増加に伴い、公費負担で収集が実施されていない保育園・幼稚園では、 事業ごみとして独自の処理や、保護者の持ち帰りとなっております。三鷹市内に通う保育 園・幼稚園の園児、そして保育環境の現場において、少しでも平等な環境を整備し、運営支 援につながる取組として、 市内全ての保育園・幼稚園でおむつごみ無料回収を実施すべきと考えますが、見解を伺います。

 

次に、安定した保育運営への支援のため、 (2) 年度途中に欠員となった保育園への支援について伺います。

質問9、希望した認可保育園等に入園できないお子様が企業主導型保育園等に入園した 後、年度途中に希望の認可保育園に空きが出て転園するケースがあります。認可保育園、 地域型保育所には欠員に対し補助がありますが、認可外には転園に際し補助がなく、欠員で収入減となり経営が圧迫されるという現状です。希望の保育園に早く入園したいという保護者の希望に応えることは重要ではございますが、一方で、園の経営面から考えますと非常に苦しいのが実情です。今後もこのようなケースは出てくると思いますが、本市の現状と見解を伺います。

 

以上、質問を終わります。 また、 答弁によりましては自席での再質問を留保いたします。 御答弁のほどよろしくお願いいたします。

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■答弁

○市長(河村 孝さん)

それでは私から、まず御答弁申し上げます。まず、質問の1、 適切な支援につながる相談支援体制の拡充についてでございます。 三鷹 市では、子育て世代包括支援センターを構成する各関係機関が窓口となり、子どもや子育て に関する様々な相談に対応しています。

が、 窓口となった機関が相談の内容をその専門とする分野の範囲内で一面的に捉えることなく、相談者のニーズを的確に把握し各機関の連携 により適切な支援を提供することが重要と考えています。
そのため、 専門領域に分断され ることなく、各機関が相談の段階で適時連絡調整や情報共有を図り、適切な支援を迅速に提 供していくため共通のアセスメント基準の整備に努めるとともに、職員の資質向上などに 取り組み、 連携体制のより一層の強化を図ってまいります。

これは子育て環境の問題だけではなくて、高齢者の問題もそうですしかなり共通してそういう誰でも相談できる最初の窓口、それが大変重要であるというふうに思っていますし、そこがより専門化している各福祉分野につなげていく。よく多層的とか重層的相談体制といいますけれども、それがこれからより必要になってくるというふうに思っています。

続きまして質問の8、市内全ての保育園幼稚園のおむつごみ無料回収について、具体的に御質問がございました。使用済みのおむつについては、現在認可保育園及び地域型保育施設、定期利用保育室を対象として市が回収処理を実施しております。これ以外の保育施設や幼稚園の使用済みおむつの無料回収については、各施設間の均衡を図るという視点も大事ではないかというふうに思っていますので、今後実施に向けて検討してまいります。私からは以上でございます。ありがとうございました。

 

○子ども政策部長 (秋山慎一さん)
では、私からは市長の答弁に補足をいたしまして、子育て世代包括支援センターの今後の取組とそれから情報の提供という御質問がありましたので、順次お答えをいたします。

まず、質問の2点目、相談につながりづらいケースへの対応についてでございます。相談窓口へのアクセスも含めまして、相談しづらい、あるいは相談につながりづらいというケー スは一定程度あるものと認識しています。そのため三鷹市では、総合保健センターのゆりか ご面接やすこやかサポート事業といった全ての妊産婦を対象とした事業を通しまして、支 援や見守りが必要なケースを把握し、保護者自身の状況や意向に配慮しながら必要な時期 にしかるべき相談や支援につなげられるように、子育て世代包括支援センター機能の各機関が連携をいたしまして情報共有や支援に向けた連絡調整を行っています。
また、出産後におきましては、子ども家庭支援ネットワークが中心となり地域の子育て支援施設等において相談につながりづらい、気になるケースの把握にも努めているところでございます。

次に、質問の3点目、子育て支援プログラムの成果と今後の課題についてでございます。 1歳6か月健診の際に、全ての親子を対象に案内をしています子育て支援プログラムはこ の時期の親子の愛着形成を目的とした親への具体的支援といたしまして、最大10回の親子 参加型プログラムと、3回の育児講座により構成をされています。
取組の成果といたしましては、参加した保護者のアンケートから見て取れることでございますが、 親自身の変化と同 時に子どものよい変化を実感しているケースが多く、その結果、 親が子育てに対して前向きな姿勢になっていることなどが挙げられます。 また 1歳6か月健診で発達面での課題が指摘をされましても、プログラムに参加をすることで子どもの課題が改善するケースが増 えていることに加えまして、 子ども発達支援センターの相談件数が減少してきているとい うことも、この成果の1つであるというふうに考えています。

今後の課題といたしましては、 プログラムが全ての親子を対象としているものの、例えば保育園に通う親子の参加が難しい、こういったことがございますのでこうしたケースも含 めまして、できるだけ多くの親子が参加できるような仕組みづくりが必要と考えてござい ます。

 

次に続きまして、質問の4点目です。児童福祉法の改正に伴う子ども発達支援センターの機能強化についてでございます。三鷹市の子ども発達支援センターは、これまでも障がいがある子ども本人への発達支援に加えまして、家族支援や地域支援にも取り組んできており、地域における障がい児支援の中核的役割を担っておりましてその役割を果たしてきたところでございます。 また障がい種別を問わない支援に向け、国が示しています福祉型 と医療型のセンターの類型の一元化につきましても三鷹市では既に近隣の医療型センターを利用する市内在住のお子さんに対し各種相談や御家族への支援を行っているところでございます。

さらに現在、 市内にあります民間児童発達支援事業所が99か所ございますけれども、このうち4か所が医療型児童発達支援事業所であることから、センターとの連携を 強化することにより各事業所の質の向上と、障がい種別に関わらない身近な地域支援の充実を図っていくことができるとこのように考えてございます。

 

続きまして、質問の5点目、巡回発達相談の訪問実績、効果、それから今後の展開につい てでございます。巡回発達相談は、幼稚園・保育園等からの依頼によりまして保育に難し さを感じるお子さんに対し、園での適切な関わり方や環境調整等の助言を行うものでございます。訪問実績につきましては、令和2年度が146回、令和3年度が242回、令和4年度は 288回となってございまして、各園からのニーズが増していることに加え、地域全体の支援体制の底上げという観点からも、事業の拡充を図ってきたところでございます。

巡回発達相談を通じて把握していることといたしましては、保育自体を改善することで問題が解決し、課題があるとされたお子さんには実はそれほど問題がないというケースが非常に多くなっているということが挙げられます。こうした現状を踏まえた今後の対応策といたしましては、保育の質のさらなる向上に取り組むことが重要でありまして、職員の研修の機会の確保や、園運営についての相談の機会を設けるなど、地域における発達支援の充実に努めてまいります。

次に、6番目のご質問、みたかきっずナビの運営状況、それから課題、今後の方向性につ いてでございます。 令和4年度のみたかきっずナビのページビュー数、これは約38万件でございます。 保育園等入園案内や施設情報、お出かけマップといったページへアクセスされているケースが多いというふうに把握をしてございます。またアプリを活用しましたプッ シュ通知等で各種イベントや講座のお知らせが可能になっていることもございまして、イ ベント情報カレンダーなどもよく御覧をいただいております。
サイト運営上の課題といたしましては、情報の鮮度を保つための更新頻度の確保や、庁内から幅広い情報を収集 掲載していく必要性などを感じてございます。みたかきっずナビはアプリと連携する特徴を生かしながら、三鷹における子育てのポータルサイトを目指していますので、子育てに必要な役立つ情報を的確に提供できるよう、より一層サイトとアプリの充実に努めてまいります。

私から最後ですが、質問の7番目、市の子育て支援情報ツールのそれぞれの役割、今後の 在り方についてでございます。 三鷹市では書籍版の子育てガイドや、ウェブアプリを活用いたしましたみたかきっずナビといった様々な媒体により、子育て支援情報を発信していま す。子育てガイドは、主にゆりかご面接の際に手渡しをするということを狙いといたしまし て、特に妊娠期から子育て期に参考になる情報を掲載しています。 またみたかきっずナビ は、スマートフォンから手軽に市のホームページと連動した子育て支援の関連情報を得た りアプリから子育て相談ができるといった利便性に特化したツールとなっています。
情報の発信は、それぞれの媒体の特性等を生かしまして効果的に行うことが重要ですが、 求めている情報が入手できないということのないように留意していくことも必要であると認識をしています。 デジタル技術を活用した情報発信が主流となっているところではございますが、書籍や冊子といった紙媒体も効果的に活用しながら、子育て世代のニーズに合わせた情報発信に引き続き努めてまいります。私からは以上です。

 

○子ども政策部調整担当部長 (清水利昭さん )
市長の答弁に補足いたしまして、私からは質問の9、年度の途中に欠員となった保育施設に対する運営支援について御答弁申し上げます。
年度の途中に欠員となった認可保育園及び地域型保育施設に対して、 市単独の助成として定員未充足助成を実施し運営支援をしております。 定員未充足助成の実施については 市単独での継続的な対応は困難な面もあることから、今後、国や都へ補助制度創設を求めていくなど、財源確保の方策について検討していくことが必要であると考えています。 また定員充足のための方策として、引き続き空き定員のある施設の情報提供を丁寧に行うことにより、 定員が充足する一助となるよう努めてまいります。答弁は以上でございます。

 

○太田みつこ
御答弁ありがとうございました。まず、質問のおむつごみの無料回収について、 市長のほうから検討しますということで、 ありがとうございます。 おむつごみに関しましては、現在、三鷹の幼稚園の満3歳児クラスもほぼ保護者の持ち帰りという形になっています。市民の方からも保護者の持ち帰りにつ いては、やはりおむつを持ったまま買物に行きづらいですとか、感染症や衛生面が心配など の声も多く実際出ております。
また以前はやはり子どもの健康状態をおむつで見るですとか、保護者が便で確認するということもございましたが、現在はやはり衛生面というところをかなり気にされているということもありますので、ぜひ御検討を前向きによろしくお願いします。ありがとうございます。

それでは、 質問1から再質問させていただきます。 子育て世代包括支援センターの体制の 拡充に関しまして、現状のスタッフ体制で相談対応は十分と考えているのか、専門性を持っ た職員の確保や、相談員の育成、スキルアップ等、何か今後具体的にしていくことは考えられていますでしょうか。

 

○子ども政策部長 (秋山慎一さん)
では、再質問にお答えいたします。相談体制、今で十分かという御指摘ですけれども、十分かと言われれば、それは多分十分ではないのではないかというふうに思っています。先ほども市長の答弁にもありましたけれども、子育て世代包括支援センターは市の3施設、総合保健センター、子ども発達支援センター、子ども家庭支援センターの各機関の連携によって取り組んでいるわけですけど、この連携というところが言うは易しで行うは難しというか、非常に難しい課題があります。これについてはそういった連携の会議体等を設けながら、この間取り組んでいますので、ここをしっかり充実をさせるとともにやはり職員の専門性や、各機関の仕事を理解し合うこういった取組が必要だと思っています。これは今申し上げたように、これまでも取り組んでいますので、それをさらに拡充というか充実させながらしっかり取り組んでいきたいとこのように考えております。

 

○太田みつこ
ありがとうございます。また当事者同士の支援であるペアレントメンターのように、子どもの発達などについて相談や思いを分かち合う地域の仲間をつくれば、親同士のつながりに関して重要な存在であると思いますが、本市でもペアレントメンターが発達障がい児及びその傾向があるお子さんの保護者等へ相談及び助言を行っていますが、発達障がい児のみならず身体や知的障がいにおいても本市はどのような取組があるかお伺いできればと思います。

 

○子ども政策部長 (秋山慎一さん)
再質問にお答えいたします。行政だけでは対応できないということが多々ございますし、今申し上げたように、市の関係機関の連携というのはもちろんやっていますが、今お話があったように市民の方々というかそういった団体との協働というのは非常に重要だというふうに思っています。御質問にあった障がい児のところについて、申し訳ありません、私詳しい情報を持ち合わせてはおりませんけれども、その辺りはしっかり確認をしながら、今御指摘にあったような点も踏まえて市の子育て世代包括支援センターの機能の充実について取り組んでいきたいと思います。

○太田みつこ
ありがとうございます。子育て世代包括支援センターは、本当に三鷹は先駆けて行っているかと思うのですが、今後求められる子育て包括支援については組織の形にこだわる必要はないと思いますが、これまで縦割りにもなりがちだった部分について児童福祉や母子保健、 療育等の相談、支援機能をより複合的にする整備することが求められると考えます。他部門、他職種の連携、相談支援体制の強化をする上でそれに対する組織をどうしていくかという部分に改めて役割分担を整理して効率化を図りながらしっかりと検討していただき、切れ目のない支援を行っていただけるようお願いしたいと思います。より市民にとって分かりやすく制度が利用しやすい体制を要望いたします。ありがとうございます。

続きまして、質問5、関係機関との連携なんですが、幼稚園・保育園に対しての巡回発達 相談について回数が増えているということだったんですけれども、家庭だけでなく地域子 育て力向上のために保育園幼稚園との連携は重要な取組と考えます。支援を必要とする園児にはより丁寧な保育、子どもとの向き合い方が重要になると考えます。保育のプロである幼稚園・保育園に対し相互理解を深めてさらなる巡回発達相談の充実や、園との協力体制を強化していただければと思っております。

続きまして、質問6、みたかきっずナビですが、先ほどもハード面ソフト面の専門性を高めるべきという御答弁をいただいたのですけれども、一点、みたかきっずナビのトップ画面 に「保育園で働きたい方はこちら/三鷹市で働こう保育士求人一覧」という部分があるので すが、ここは株式会社マイナビのマイナビ保育士ページにつながります。マイナビ保育士ペ ージにリンクしている理由が何かあるのか、お伺いしたいと思います。

○子ども政策部長 (秋山慎一さん)
再質問にお答えいたします。保育士の人材確保、これは非常に大きなテーマですけれども、 市だけでその辺りをカバーしてやっていくというのは非常に難しいというところがございまして、きっずナビを開設する際に、そういった民間のサービスと連携をするということでリンクを張っているというところでございます。

○太田みつこ
ありがとうございます。マイナビ保育士は、 完全成功報酬型の人材サービス求人になりまして、 ホームページを見る限りなんですけれども、人材が決まった場合、 園が手数料を払う形となります。 保育士不足に大変困っているその一助としてこその仕組みを導入しているかとは思うんですが、保育士が決まったとしても、園のほうに別に手数料がかかってしまうというような状況になりましてそのあたりはご認識はあるような状況でしょうか。

○子ども政策部長 (秋山慎一さん)
再質問にお答えします。その詳細なところについては、すみませんちょっと把握ができておりませんので、確認をして、どういった手続手順で行われるかというところについては検証していきたいというふうに考えています。

 

○太田みつこ
ありがとうございます。次に、質問7です。情報ツールのみたかきっずナビと三鷹市子育てガイドについてです。隣の武蔵野市では子育て応援サイト「むさしのすくすくナビ」と子育て総合情報誌「すくすく」があり内容は連動しています。また両者ともに対象はゼロ歳から5歳までとし、未就学までの情報が集結しております。さらに学童保育の情報を含め、就学後のイメージにもつながります。また、すくすくナビと武蔵野市のLINE公式が連携し、手軽にプッシュ型の情報取得が可能になっています。さらにサイトには、流行疾患の情報等、 ウェブならではの柔軟性とスピード感を持った情報提供が行われております。ぜひそのような形も今後御検討いただけたらと思いますが、いかがでしょうか。

○子ども政策部長 (秋山慎一さん)
再質問にお答えいたします。今、様々なメディアによって、媒体によっての情報提供ということで、他市の事例を御紹介いただきました。こういった情報提供は メディアミックスというか、多様な媒体を使って効果的に提供するということは非常に重要だというのは私どもも認識をしています。きっずナビにつきましては公開から1年半あまりたちますけれども、やはりその内容を十分 かと言われれば、まだまだ改善の余地があるというところは認識をしています。

先ほどちょっと答弁の中でも申し上げましたけれども、例えばイベントとか講座とか手続とかそういった情報だけではなくて、読んでためになるというか、読み物的なコンテンツというか、そういったものが掲載できるとより身近に感じていただけるのではないかと思います。あと、紙の媒体との連携、これももちろん当然考えていかなきゃいけませんので、他市の取組なども十分参考にしながらこれからも改善に努めてまいります。

 

○太田みつこ
ありがとうございます。最後になりますが 質問です。 希望した認可保育園に入園できない方の転園、年度途中の欠員になった保育園の支援についてですが、保育園全体に定員に空きが出ている中で、年度途中での定員に対する園児の増減は保育士人員の確保にも影響しています。金銭的な補助金だけにとらわれず仕組みを見直すことでも安定した運営支援につながると思いますが、いかがでしょうか。

 

○子ども政策部調整担当部長 (清水利昭さん)
再質問にお答えいたします。転園が生じて欠員となった部分での運営が苦しくなってくるというところへ対する支 援ということでございます。保育士の確保等も視野にという御指摘を今いただいたところです。
先ほどお答えしましたように、非常に財源を確保するというところが大きな課題であろうかというふうに考えております。令和4年度の実績で申し上げますと、35園の保育施設を対象として、定員未充足の助成が1億円を超えるような金額になっているところでございます。 仮にこれをさらに認証ですとか企業主導型ですとかというような部分に広げていこうとするとざっと見ても同じような数の35園というようなさらに数が出てまいります。そうなると、いかに財政的な負担が大きくなっていくか。しかも仮に今後少子化が進んで いくとすればその部分はどんどん膨れていくというようなことが想定もされるところでございます。

そういう意味で、今 子どもを取り巻く環境ですとか国の施策が大きく動いていくというそういう中で、全国的に進む少子化ですとか国の少子化対策の今後の成果、そして子育て家庭の動向というようなものが三鷹市においてどんなふうに表れてくるのかということを慎重に予測していく必要がある、このように考えているところです。そうした上で、 保育施設への支援のみならず、市における子育て支援の事業を全体を考えていくということが必要であるというふうに認識しています。こうしたことを踏まえて、今後市内の保育施設に対してどんな支援が適切なのかということについては、財政的な支援のみならず、適切な支援は何なのか総合的に検討してまいりたい、このように考えているところでございます。以上です。

 

○太田みつこ
ありがとうございました。やはりこれからの子育てへの包括支援については、行政、家庭、地域での協力体制が必要不可欠になりますので、今後も視野を広げて、スピード感を持って対応していただければと思います。以上になります。 ありがとうございます。

 

 

 

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